スクロールでみるネキシウム幅広い年齢層に投与可能なPPIとして~ネキシウム懸濁用顆粒分包のご紹介~

「ネキシウム懸濁用顆粒分包10mg・20mg」は、
ネキシウムの新しい剤形です。

ネキシウム懸濁用顆粒は、エソメプラゾール腸溶性顆粒と添加剤顆粒を配合しています。エソメプラゾール腸溶性顆粒は、消化管pHの上昇によって溶解する腸溶性コーティングが施された顆粒として配合されており、有効成分が腸から体内に吸収される設計になっています。添加剤顆粒は、腸溶性顆粒を均一に分散させ、粘性のある弱酸性の液にするために配合されています。

エソメプラゾール
腸溶性顆粒

エソメプラゾール腸溶性顆粒

添加剤顆粒

ネキシウム懸濁用顆粒は水に懸濁して服用する薬剤です。撹拌後2~3分程度おくことで粘性が増加します。懸濁用顆粒で服用することにより、カプセルの服用が困難な成人、1歳以上の幼児および小児の患者さんも服用が可能となりました。

  • ネキシウム懸濁用顆粒分包を取り出します。
  • 図のように左上の角を点線に沿って山折りにします。
  • 袋に記載されている斜めの線を切り口にして開けます。
  • 小児による誤開封を防ぐため、開け方が通常と異なります
  • 本剤を約15mLの水が入ったコップに移します。
  • 本剤をコップの中でよくかきまぜます。(できるだけゆっくりかきまぜてください)
  • かきまぜた後、2~3分ほどおいて服用してください。(できるだけ30分以内に服用してください)
  • 2~3分おくことで粘性が増加します。

ネキシウム懸濁用顆粒は水に懸濁して服用するため、錠剤やカプセル剤の服薬が困難な患者さんに有用です。

嚥下困難(障害)とは、嚥下の「口腔期」、「咽頭期」、「食道期」の一連の動作において食物を摂取することが困難な状態を指します。狭義では「口腔期」・「咽頭期」の障害を指すことが多いとされます1)

嚥下動作における「口腔期」、「咽頭期」、「食道期」 1,2)

  • 口腔期

    口腔期

    舌の運動によって
    食物を口腔から咽頭に送る

  • 咽頭期

    咽頭期

    嚥下反射により食物を
    咽頭から食道に送る

  • 食道期

    食道期

    食道の蠕動運動により
    食物を胃まで運ぶ

嚥下困難(障害)は、何らかの理由でこれら一連の嚥下動作に支障を来たし、食物の摂取が困難となった状態。

1) 横山秀二:medicina 2016; 53(4): 201-205.
2) 西村智子ほか:日本消化器内視鏡学会雑誌 2016; 58(7): 1236-1249.

服薬困難な患者さんの例として、高齢患者さんがあげられます。高齢患者さんでは、加齢に伴い嚥下反射の遅延、嚥下関連筋の筋力低下、唾液の分泌減少などにより、嚥下機能が低下していきます。

高齢者に嚥下障害が起きやすい原因(理由)1)

  • 喉頭位置の下垂
  • 嚥下関連筋の筋力低下
  • 神経変性疾患
  • 嚥下反射の遅延
  • 唾液の分泌減少
  • 認知機能障害
  • 歯の喪失,不適合義歯の
    使用などによる咀嚼力低下
  • 注意力,集中力の低下
    脳血管障害(無症候性も含む)
  • 薬剤

摂食・嚥下障害者の割合(%)2)

摂食・嚥下障害者の割合(%)
対  象:
精神、結核、感染を除く一般病床(一般)、回復期リハビリテーション病床(回復期リハ)、医療療養型病床(医療療養)、介護療養型病床(介護療養)、老人保健施設(老健)、特別養護老人ホーム(特養)の施設に入所中の患者 4112例
方  法:
施設調査と患者調査の2 種類のアンケート用紙を配布し、郵送にて回収した。患者調査においては病院職員が対象患者を評価して記載した。

1) 葛谷雅文: 日老医誌 2010; 47(5): 390-392.
2) 独立行政法人国立長寿医療研究センター: 平成23 年度 老人保健事業推進費等補助金老人保健健康増進等事業
摂食嚥下障害に係る調査研究事業報告書 2012; pp 10.

嚥下機能の低下は、臨床において多くみられる機能障害のひとつです。高齢患者さんにおける加齢のほかにも、嚥下障害の発症原因として器質的・機能的・心理的に影響する様々な疾患や、いくつかの薬剤などが指摘されています。

嚥下機能が低下することのある疾患

  • 脳血管障害(脳梗塞、多発性脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血など)
  • 錐体外路疾患(パーキンソン病、線条体黒質変性症、Shy-Drager症候群など)
  • 脊髄小脳変性症
  • 運動ニューロン疾患(筋萎縮性側索硬化症、脊髄性進行性筋萎縮症など)
  • 多発性硬化症
  • 脳挫傷
  • 末梢神経疾患(Guillain-Barre症候群、糖尿病性末梢神経炎など)
  • 筋疾患(進行性ジストロフィー、筋緊張性ジストロフィー、多発性筋炎など)
  • 神経筋接合部の異常(重症筋無力症、筋無力症候群、ボツリヌス中毒症)
  • 頭頸部腫瘍(口腔がん、舌がん、上顎がん、咽頭がん、食道がん)
  • 食道アカラシア
  • 心因性疾患

森田俊博: 薬事 2008; 50(11): 82.

高齢者、嚥下困難患者のほかに、小児でも嚥下障害をきたす場合があります。また、嚥下障害のない小児であっても、嚥下機能が未熟であることや、薬の飲みやすさによって服薬行動が影響されやすいことなどから、場合によっては服薬が困難になります。
小児では基本的には液剤、粉薬、錠剤、カプセルの順に服用できるようになるといわれており4)、小児の服薬には液体で服用できる薬剤が有用であると考えられます。

服薬行動における小児の特徴1, 2)

  • 嚥下機能が未熟であり、
    成人よりもむせやすいため、誤嚥しやすい。
  • 嚥下機能に障害がなくても、薬の苦みや不快感、
    薬の形態により服薬が困難となる。

年齢別の服薬可能な剤形3)

年齢別の服薬可能な剤形
対象・方法:
0歳~15歳の患児の保護者にアンケートを行い、服薬状況を調査した。剤型に関する質問は、6歳以上の患児に対し、実際の薬を提示して対面方式で調査した。

1) 福居篤子: 薬剤学 2015; 75 (1): 42-47.
2) 布施ゆか ほか: 滋賀医科大学看護学ジャーナル 2014; 12(1): 69-73.
3) 松本勉ほか: 薬局 2013; 64(10): 2680-2686.
4) 原田香奈: 薬剤学 2015; 75(1): 22-27.

嚥下障害のある患者さんにとって、服薬は困難をともなう作業となります。
ネキシウムは、患者さんの年齢や背景に合わせてカプセル剤と懸濁用顆粒剤の2剤形から選択していただくことで、1歳以上の幼児及び小児から高齢者までの幅広い年齢層に投与可能なPPIです。
先生方の日常診療に、ぜひお役立てください。

ネキシウム

*1歳以上の幼児及び小児

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