上のボタンを押して、このページをホーム画面に追加することができます。

Patient's Voice

患者さんの声が聞きたい vol.10

2012.06.08

使用薬剤で大きく異なるGERD治療の患者満足度

GERD患者さんの59%がPPI治療に満足

GERD(胃食道逆流症)に対するプロトンポンプ阻害薬(PPI)の有効性は、すでに無作為化臨床試験で報告されているが、GERD治療に満足していない患者さんが少なからず存在することも多くの研究で指摘されている。

そこで、患者さんがGERD治療のどこに不満をもっているのかを探るため、1970~2007年に発表された2,708論文から抽出した11の論文を検証した。患者満足度に影響を及ぼす要因は数多いが、そのなかでも指摘が多かったのが、使用薬剤の種類である。 慢性的な胸やけのために、処方薬を服用していた患者さん1万1,604例を対象にした米国の調査では、治療に対する患者さんの満足度を、「非常に満足」「まあまあ満足」「どちらでもない」「やや不満」「非常に不満」の5段階で評価した。その結果、PPIを使用していた患者さんの59%が「非常に満足」と評価しており、H2受容体拮抗薬に比べ、十分な満足度を得ている患者さんが多いことが示された。(図)
また、GERD症状をもつ1,797例を対象に、

図 逆流性食道炎患者のPPI治療に対する実態調査−PPIの効き目に対する不満(困った)経験Bytzer P. Clin Gastroenterol Hepatol 7:816-822, 2009

満足度を7段階評価したノルウェーの無作為化試験では、治療6カ月後に、「完全に満足」または「非常に満足」と回答した患者さんが、PPI継続投与群では82.2%と、H2受容体拮抗薬継続投与群の33.5%を有意に上回っていた。このようにGERD治療においては、PPIを服用している患者さんの治療満足度が高い傾向が示された。一方で、PPIを服用していても、症状が消失しないことが、治療に対する不満度を上げることも示唆された。

患者さんの治療満足度向上のためにはしっかりとした症状消失が重要

兵庫医科大学内科学上部消化管科 三輪 洋人先生

GERD治療に対する患者さんの満足度を高めるには正確な診断、患者さんと医師との十分なコミュニケーション、最適な薬剤選択など、多方面への配慮が必要です。今回の検証では、PPI服用患者さんでの治療満足度が、他剤服用患者さんに比べて高いことが示され、薬剤選択におけるPPIの重要性が示されました。一方で、PPIを服用していても、症状の残存が、治療満足度を低下させる因子となることからも、症状をしっかりと消失させることこそが、治療満足度を左右する最も大きな要因の一つであることは明らかです。十分なコミュニケーションによって、患者さんの症状やQOL低下の要因を把握するとともに、しっかりとした症状消失を目指した、優れた酸分泌抑制効果を有するPPIの選択の重要性が示された結果だと考えます。

Pick Up

製品情報

ネキシウムに関する製品情報をご確認ください。

ネキシウムの優れた製品特性 ~光学異性体のメリット~

ネキシウムの製品特性である光学異性体のメリットをぜひ映像でご確認ください。

2分でチャレンジ 消化器診断カルトクイズ

消化器領域において診断の難しい症例や見落としやすい症例をクイズ形式で紹介します。

ページのトップへ